2017年1月、大田区総合体育館で、アースフレンズ東京Zとのアウェイ戦を観戦したことをきっかけにファンになった鹿児島レブナイズ。
何試合観戦に出掛けたかなんて事は全然覚えてはいないが、何だかんだと、そこそこの試合層を観戦したと思う。
初めて観た試合(16−17シーズン B2 vs東京Z戦) は、OTまでもつれ込む試合で、最後は、ホームの力で東京Zに押し切られてしまった。バスケ素人ながら、「なかなか面白いバスケをするチームじゃないか」という、なにか直感的なものを感じた。
その数日後に、クラブの財政危機が報じられ、せっかく生まれた「故郷への架け橋」が消滅してしまうのではという焦燥感を感じる。何ができたわけでもなく、ただ、成り行きを見守るしかなかった。
そして、全国のバスケットファミリーの方々の厚意に預かり、何とか危機は脱する。
これまで観戦した試合の中で、一番印象に残っているのは、17−18シーズンに埼玉県志木市で開催されたさいたま(当時は埼玉)ブロンコス戦のGame2。この試合が、オレをガチのバスケットファンにしたといっても過言ではない、試合終了間際のブザービーター。バスケットの真髄の中の真髄をこの目にし、さらにバスケットへのめり込む事となった。
その後、紆余曲折色々とあり、居住地から一番近いアルバルク東京が応援のメインとなりながらも、鹿児島レブナイズは、変わらずオレにとっての、かけがえのない存在となっている。
さて、20−21シーズン途中より、株式会社Wizがオーナー企業として買収し、同社の地域創生事業の一環として、運営を担う事となる。
そして、旧体制からの柵を取り除き、これまでの常識に囚われないドラスティックな変革が実施される事となる。
その最たるものが、ドイツ・ブンデスリーガ制覇の経験を持つプレドラッグ・クルニッチをHCへ招聘したことだろう。
名将に率いられ、明るい未来しか予測できん
と考えるは早計。
現にいるのだ、B.LEAGUEにも、NBAを率いた経験を持つHCを招聘したというのに、惨憺たる結果に終わったというチームが。
プロ野球にも、黄金期を築き上げた監督が他球団を率い、黄金期どころか、逆に暗黒期の幕を開いたしまったという例もある。
その原因には諸説あるとは思うが、「現有戦力にしがみついた」事が、その主な要因であると思われる。
昨季は、「厳しすぎるHCに選手たちがついていけなくなっての空中分解」という危惧を持っていたが、現有戦力(20−21シーズン)プラスアルファで、4位には食い込んだ。だが、コート上のスタッツに限って言えば、ほとんど、そのプラスアルファに頼り切りであった。
空中分解を防いだ要素としての現有戦力(20−21シーズンからの継続)について、もしかしたら評価すべきなのかもしれないが、こればかりは、蓋が開けてみない事には何とも言えないだろう。
B3でさえ、中団〜下位に沈むようなカルチャーのチームが、カテゴリー上位から、さらに上のカテゴリーでも戦えるチームにするためには、「血の入れ替え」は必須。
たとえ、「チームの顔」と呼ばれる選手であろうと、容赦なくリリースする。
といったところで、「身を切る改革」に踏み出して編成されたチームが、2022−23シーズンの鹿児島レブナイズであると、個人的には理解している。
リリースされていった選手たちを断じるかのように表現するのは非常に心苦しいが(個人的にもそうは思いたくない)、読者の皆様にも、それがプロスポーツであると理解していただきたい。
「本音を言うと、レブナイズにはB2に昇格しないでほしい」
と思っているファンが、少なからずいるだろうと思う。B2に昇格するということはすなわち、他クラブへ移籍していった元レブナイズ戦士との対戦の機会が消滅することを意味するのだから。
正直言うと、オレもその考えには、半分同意する。カズ君とかきいっちゃんとか、引退した圭介とか、他にも、この1〜2年でレブナイズを去ったヤツラ、マジ大好きだったもん。
だけど、それでも、前向かなきゃいけない。鹿児島レブナイズを未来永劫応援していくためには、結果残さなきゃ、「世間」が認めてくれない。
オレらファンが、どんだけ「素晴らしいチーム」だって思ったって、「世間」から認められなきゃ、チームはまた存続できるかどうかの瀬戸際に立ってしまう。
今度そんな事になっちゃったら、多分もう立ち直れないよ。1度、死にかけたチームなんだから、さすがに2度めはないと思ったほうがいい。
だから結論を言えば、オレは、鹿児島レブナイズの変革を、断固支持する。
西原商会アリーナで開催されたプレシーズンマッチが、レブナイズ史上最多の動員数を記録するなど、かなり注目度は上がってきていると思う。
Twitter上で、オレは、「失敗は許されない」というワードを何度も使っている。オレらは、ただ応援するくらいしかできないけど、現場の皆さん、どうかよろしくおねがいします。
MAKOTO